GS YUASAは、 4つの『Re』をキーワードにエネルギー技術の革新をすすめ、
モビリティと社会インフラの成長による社会課題解決に貢献し、
持続可能な社会と人びとの快適な生活環境を実現します。
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当社がサステナブルな社会の実現に貢献するには、社会課題の解決のため、培ってきた電気を蓄える・使う技術のさらなる革新とともに、それらの技術を社会インフラの中に広く実装し運用していくことが重要です。サステナブルな社会の実現、そして、当社の持続的成長を実現するために従来定めていた「経営ビジョン・経営方針」を見直し、この度新たに「サステナビリティ経営方針」を策定しました。
今回公表しましたVision 2035では、創業者のDNAやこれまでの100年で培ってきた知見を礎として、次の100年に向けて「革新と成長」を実現するために、「2035年のGSユアサのありたい姿」を示しました。
Vision 2035の達成には、「革新すること」と「不変なこと」の2つの要素が必要です。
不変なことは、企業理念と技術革新へのこだわりです。2人の創業者から継承した「革新と成長」という企業理念と、100年にわたり磨き上げた蓄電池技術の持続的な発展という技術革新へのこだわりは、今後も変えてはならないものです。
革新することは、事業領域と提供価値です。これまで当社は、鉛蓄電池やリチウムイオン電池、電源システムなどのモノをお客様にお届けしてきました。これからは、モビリティ・社会インフラの分野で、モノに加えてソリューション&サービスも提供し、総合エネルギーカンパニーを目指します。
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上記はVision 2035の達成に向けた革新と成長のイメージです。
自動車電池事業は、利益率をさらに高めて利益を獲得し、成長分野への投資資金を確保します。車載用リチウムイオン電池事業は、2030年代半ばまでHEV用リチウムイオン電池が拡大しますが、その後は徐々に減少していく見込みです。バックアップ用を含めた産業電池電源事業は、社会インフラを支える役割として継続して需要が見込めます。
2035年・2050年に向けては、Hondaとの協業において「高容量・高出力なリチウムイオン電池」を開発し、BEV電池・再エネを中心とした常用分野に展開してまいります。
加えて2035年ごろからは、これまで培った技術を活用し、社会に貢献する新しいビジネスを育ててまいります。
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現在の液式リチウムイオン電池は今後、レアメタルフリー・長寿命化・リサイクルの確立によって、資源・環境問題に配慮したサステナブルなリチウムイオン電池の開発を行います。全固体電池は高エネルギー密度を目指し、当社独自の固体電解質技術をベースに特徴ある電池を開発します。負極は炭素材料からシリコン系の負極に変更し、エネルギー密度を向上させるとともに、さらに高エネルギー密度を目指し、負極に金属リチウムの採用を考えています。その先には、高性能・資源の埋蔵量が豊富であり、かつ低コスト化を狙える材料として、硫黄正極を開発します。
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■カーボンニュートラル達成に向けた取り組み
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■環境配慮製品の販売によるCO_{2}削減への貢献
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Vision 2035で描くありたい姿実現に向けた変革のための土台作りの期間と位置づけ、
事業構造変革に向けた諸施策を実行します。
1.BEV用電池開発 |
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2.既存事業の収益力強化 |
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3.DX/新規事業 |
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当社の「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」は、下記をご確認ください。
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自動車電池(国内) |
■事業方針
事業環境の変化に対応した最適供給体制構築と収益率の向上
■戦略および重要課題
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需要変動への迅速な対応と在庫削減を両立する供給体制の構築 |
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原材料価格などの適正な売価反映による収益率向上 |
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マーケティング戦略の再構築と高シェアの維持 IoT・DXによる効率化 |
■SWOT分析
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自動車電池(海外) |
■事業方針
選択と集中による将来に向けた経営体制の変革と収益力の強化
■戦略および重要課題
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アセアン拠点の強化による利益の最大化 |
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事業の抜本的見直しを推進 |
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トルコ拠点を活用した欧州への安定供給、 |
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生産基盤の強化と補修シェアの拡大 |
■SWOT分析
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■地域別の戦略
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産業電池電源 |
■事業方針
次世代の成長を取り込む事業基盤の構築
■戦略および重要課題
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遠隔監視サービスの拡大 圧倒的な優位性により利益を最大化 |
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第二の事業の柱への布石 |
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製品ラインアップ拡充による競争力強化 |
■SWOT分析
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■常用分野の戦略
再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、変動抑制や需給調整のための蓄電池の重要性が拡大しています。当社では、パワーコンディショナや蓄電池をパッケージとし、製品から施工、メンテナンスまでを一貫体制で提供できるAll in oneビジネスで、お客様への提供価値を高めるとともに、常用市場での存在感を高めていきます。
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車載用リチウムイオン電池 |
■事業方針
カーボンニュートラルや政府目標を機会と捉え、
リチウムイオン電池事業の持続的な成長を達成する
■戦略および重要課題
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歩留まり率、稼働率の向上 BEC第2工場のさらなる増産体制の構築 PHEV電池の開発・生産体制の強化 |
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BEV電池開発体制の強化 BEV電池事業参入への準備 |
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製品開発/生産準備 |
■SWOT分析
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■BEV用の戦略
モビリティ分野の柱となるBEV用リチウムイオン電池の量産に向けては、本田技研工業(株)と設立した新会社である株式会社Honda・GS Yuasa EV Battery R&Dでの研究開発における成果を活用して、2027年4月に生産ラインを稼働、同10月から本格的に量産を開始する予定です。日系自動車メーカーを中心に供給し、2030年にかけて順次生産ラインを立ち上げ、GSユアサ、本田技研工業、ブルーエナジーの3社で生産能力を20GWh /年へ拡大します。その後、2035年に向けてはGSユアサグループで20GWh超/年の生産能力を目指します。
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■HEV用の戦略
当社では、2030年代までは日系自動車メーカーを中心にHEV用リチウムイオン電池の需要が拡大すると予測しています。そのためブルーエナジーでは、第六次中期経営計画期間中に生産能力を年間7,000万セルまで増強して対応します。
<ブルーエナジーの売上高・営業利益の推移>
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特殊電池およびその他 |
■事業方針
最高水準の性能と品質の電池で新しい社会インフラ構築に貢献する
■戦略および重要課題
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防衛産業の基盤強化取り組みに伴う収益性の改善 次世代潜水艦用LiBの開発 航空機用LiBの増加に向けた対応 衛星用LiBの拡販 |
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環境対応コストの増加 DX/新規事業創出関連コストの増加 |
■SWOT分析
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■財務方針
2025年度 目標 |
営業キャッシュ・フロー |
総還元性向※2 |
自己資本比率 |
- 有利子負債(リース債務含む)/営業キャッシュ・フロー
- 2025年度の総還元性向はのれん等償却前総還元性向です。
第六次中計 3ヵ年累計 |
営業キャッシュ・フロー 1,400億円 |
投資キャッシュ・フロー △1,900億円 |
フリーキャッシュ・フロー △500億円 |
■キャピタルアロケーション
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第五次中期経営計画説明会資料 (3,416KB)
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第四次中期経営計画説明会資料 (1,748KB)
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第三次中期経営計画説明会資料 (376KB)
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第二次中期経営計画説明会資料 (697KB)