株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーション
株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーションの子会社である株式会社 GSユアサ(本社:京都市南区、社長:村尾 修。以下、GSユアサ)は、パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、社長:津賀 一宏。以下、パナソニック)との間で、パナソニックの保有する鉛蓄電池事業の譲受について基本合意しました。この譲受は、同社子会社の株式の譲受等により行われる予定ですが、今後、最終契約の合意に向けてパナソニックと協議を継続してまいります。
本件は、「既存事業の収益拡大を図り、新規事業を育成する」という当社の成長シナリオを実行する重要な施策の1つです。GSユアサとパナソニックの鉛蓄電池事業がそれぞれ培ってきた技術開発力・生産技術力・品質管理力を融合し、生産技術のグローバル水平展開による生産の合理化促進や、製品開発要求の多様化に対応する開発スピードの向上といった事業構造の変革を行います。そして、鉛蓄電池事業におけるグローバルシェアの拡大を目指します。
国内における自動車用鉛蓄電池市場は大幅な拡大が望めない環境の中、エコカー向けのVRLA電池※1やISS車用電池※2といった高付加価値製品の需要が増加していきます。また、堅調な成長を続けるアジア市場や需要の急拡大が見込まれる新興国にも、今後エコカー向けの電池が展開されると予測されます。
GSユアサグループは、これらの新しい技術や需要に対応するため、パナソニックの鉛蓄電池事業が培ってきた高い技術開発力と生産技術力、優れた品質管理力を、GSユアサがもつグローバルなフィールドへ展開することで、着実に成長シナリオを実行してまいります。
※1 VRLA電池(制御弁式鉛蓄電池)とは、液の減らない特殊構造により、バッテリー液の補充が不要なメンテナンスフリー構造の鉛蓄電池のことで、ハイブリッド車向けの補機用電池としても使用されています。
※2 ISS車用電池とは、アイドリングストップ車向けの鉛蓄電池のことで、アイドリングストップ車の過酷な使用特性にも耐えうる、耐久性と充電回復性能に優れた高性能な鉛蓄電池です。
【1.事業譲受の目的】
(1)「既存事業の収益拡大を図り、新規事業を育成する」という成長シナリオの実行
(2) 技術開発力・生産技術力・品質管理力の融合による事業構造の変革
(3) 鉛蓄電池事業におけるグローバルシェアの拡大
【2.基本合意の概要】
(1) 基本合意書締結日 :2015年10月29日
(2) 契約当事者 :(売主)パナソニック株式会社、(買主)株式会社 GSユアサ
(3) 譲受対象 :パナソニック株式会社の保有する鉛蓄電池事業
①パナソニック ストレージバッテリー株式会社の株式
②パナソニック ストレージバッテリー瀋陽有限会社の出資持分
③パナソニック・ミンダ ストレージバッテリー インド株式会社の株式
④パナソニック エナジー タイ株式会社の鉛蓄電池事業
【3.パナソニックの鉛蓄電池事業の概要】
社名 |
パナソニック ストレージバッテリー株式会社 |
パナソニック ストレージバッテリー瀋陽有限会社 |
パナソニック・ミンダ ストレージバッテリー インド株式会社 |
パナソニック エナジー タイ株式会社 |
所在地 |
静岡県 湖西市 |
中華人民共和国 遼寧省 瀋陽市 |
インド共和国 ニューデリー |
タイ王国 サムットプラーカーン県 |
設立 |
2004年10月 |
1994年10月 |
2014年12月 |
1996年12月 |
主要製品 |
自動車用および電動車両用鉛蓄電池 |
産業用小型制御弁式鉛蓄電池 |
自動車用および産業用鉛蓄電池 |
自動車用および産業用鉛蓄電池 |
【4.今後のスケジュール】
株式譲渡契約等締結予定日:2016年1月(予定)
クロージング予定日 :2016年度第1四半期内
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[この件に関するお客様からのお問い合わせ先]
株式会社 ジーエス・ユアサ コーポレーション
コーポレート室 TEL 075-312-1214